詩の音楽化について(ある日・ヒスイ)
1.目的と方法
- 目的は、「詩の音楽化がどのようになされているか」についてその一端を解明すること。
- 方法としては、「詩に対して作曲家がどう感じ、どのように音楽作品という形の表現にしていったか」という点に迫るための分析枠組の模索を試みる。
そのために歴史上の作曲家たちが用いた方法を振り返りつつ、「ある日」、「ヒスイ」の理解・分析のために使用する。
特に、古典派の様式である動機労作、ロマン派の作曲家・ベルリオーズの固定楽想、およびワーグナーの示導動機の方法を参考にして曲理解に迫る。示導動機については、ワーグナー自身が執筆した論文からの引用もしてあるのでご参照いただければと思う(3.詩を音楽化する技法「ワーグナー」の箇所)。
2.着目する詞
ある日 | ヒスイ | コメント | |
---|---|---|---|
作曲家が追加したもの | B.O. | U− | 作曲家がどのように詩を解釈したか、一方の詩と他方の詩の関係をどのように解釈したかのヒントになる |
B.F. | O− | ||
A− | A− | ||
lalala | |||
元からある詞 | 海が | 涙 | ヒスイにおいて、「涙」・「ヒスイ」・「きみ」は最重要キーワードと思われる |
子に | ヒスイ | ||
何が | きみ |
3.詩を音楽化する技法
≪参考文献・サイト≫
- *1 田村和紀夫(著),「文化としての西洋音楽の歩み わたし探しの音楽美学の旅」,音楽之友社, 2013年,83頁
- *2 田村和紀夫(著),同上書,74〜75頁参照
- *3 コトバンク,世界大百科事典 第2版の解説
https://kotobank.jp/word/%E5%8D%94%E5%A5%8F%E6%9B%B2-52854 - *4 コトバンク,日本大百科全書(ニッポニカ)の解説
https://kotobank.jp/word/%E6%A5%BD%E7%AB%A0-43655 - *5 田村和紀夫(著),「CD付徹底図解 クラシック音楽の世界」,新星出版社, 2011年, 127頁参照
- *6 田村和紀夫(著),同上書,141頁
- *7 田村和紀夫(著),「文化としての西洋音楽の歩み わたし探しの音楽美学の旅」, 音楽之友社, 2013年,98頁
- *8 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
https://kotobank.jp/word/%E5%9B%BA%E5%AE%9A%E6%A5%BD%E6%83%B3-65397 - *9 コトバンク,世界大百科事典内の示導動機の言及
https://kotobank.jp/word/%E7%A4%BA%E5%B0%8E%E5%8B%95%E6%A9%9F-522122 - *10 田村和紀夫(著),「CD付徹底図解 クラシック音楽の世界」,新星出版社, 2011年,183頁
- *11 田村和紀夫(著),「アナリーゼで解き明かす 新名曲が語る音楽史」,音楽之友社, 2008年,144頁より抜粋引用
- *12 コトバンク,ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
https://kotobank.jp/word/%E5%BE%AA%E7%92%B0%E5%BD%A2%E5%BC%8F-78554 - *13 田村和紀夫(著),「交響曲入門」,講談社,2011年,175~176頁
by KIN 2015/06/10 Tweet