無伴奏男声合唱組曲
「今でも…ローセキは魔法の杖」より
5.深い眠りに包まれて
作詞:柴野利彦  作曲:遠藤雅夫
演奏:益楽男グリークラブ
平成27年1月18日第26回埼玉ヴォーカルアンサンブルコンテスト
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柴野利彦と「今でも.… ローセキは魔法の杖」の詩の成立の経緯


「今でも.… ローセキは魔法の杖」の詩は柴野利彦さんが20代後半にユーラシア大陸を1年間かけて1周して帰ってきた頃に書いた詩です。書いた当時のことを柴野利彦さん自身が2004年に書いているので抜粋します。

 「少しだけ、書いたときの状況を記しておきます。ユーラシア大陸を1年間かけて1周して帰ってきて、かなり命の洗濯ができたときでした。アフガニスタンやインドでの体験がカルチャーショックで、しばらく家に閉じこもるような感じになっていたときでもあります。真っ白な状態にリセットしたばかりといるのがあたつているような気がします。
 そんなとき作曲者よりの依頼を受けて書いたものですが、なぜか三木露風が作詞した赤トンボの中の「15でねえやは、嫁にゆき」というフレーズが浮かんできて、それを核に据えて書いてゆきたいと思ったのです。
 日本人の郷愁へと誘う詩にできたらというのが、そのときの心境でした。子どもの世界を中心としているために、多少幼い印象が残りますが、それはだれもが通り過ぎる通過儀礼の一つみたいなもので、逆にそれだからこそ、共有体験として歌い継がれてきたのではないか、と現在の私は推測します。」
「カイエ」〜柴野利彦の日記コーナー(2004年)より抜粋

柴野利彦さんはカメラマン兼ライターとして仕事をしています。環境問題、医学、企業、旅、外国取材な、著名人インタビューなどの幅広い分野において取材と文章、撮影などを行っているそうです。



※ローセキ 昭和30年代、40年代くらいの子供たちが道路に絵を描くのに使った道具。
チョークに似ているがより固く減りが少なく、黒板のようなスベスベしたところではあまり描けません。

”蝋石” Amazon.co.jp



by 史吟 2015/01/10 


無伴奏男声合唱組曲「今でも…ローセキは魔法の杖」より 5.深い眠りに包まれて
作詞:柴野利彦  作曲:遠藤雅夫

演奏:益楽男グリークラブ
平成27年8月2日彩の国男声コーラスフェスティバル2015




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