「十月」の13〜16小節、33〜36小節を考える
〜メジャーシックスとは〜
問題の個所のコード進行
- 13〜16小節
Cm7 → A♭6 → Cm7 → A♭6 → D♭ - 33〜36小節
D#m7 → B6 → D#m7 → B6 → E
※この2箇所は調が違うだけで各パートの動きは変わらない。
メジャーシックスとは ?
- メジャーの「ド・ミ・ソ」に、第4音「ラ」が加わった和音。
- マイナーセブンスの代理コードとして使用されることがある 。
代理コードとは ?
- あるコードに対して共通の構成音を持つ別のコードのこと。
- 代理コードに入れ替えることによって、コードの進行を崩さずに雰囲気を微妙に変えたり、簡単な運指のコードで済ませることが出来る。
※元のコードの役割を100%肩代わりできる訳ではないため、代理コードの使用よって違和感が生じることもある。
今回の場合に当てはめると
- A♭6 は >Fm7、 B6 は G#m7< の代理コード。構成音はすべて同じ。(転回形)
- 13〜16小節(代理コード読み替え)
Cm7 → Fm7 → Cm7 → Fm7 → D♭ - 33〜36小節(代理コード読み替え)
D#m7 → G#m7 → D#m7 → G#m7 → E - シックスとして読むと、例えば14小節は下から 1−5−6−▲3 だが、
上記の読み替えだと ▼3−7−1−5。
ここから、14、16小節の攻略法を考えてみると
- バリトンが頑張ってセカンドを食ってはいけない。逆にセカンドは食われてはいけない 。
- トップはセカンドとの5度を意識する。根音らしい特性が出るかはトップにかかっている。
- ベースは根音だけではなく、性格音の側面があることを意識してみる。
by 硫酸 2017/02/14 Tweet