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なごますのステマネ引き継ぎノートA

2.まずやること

なごますです。

演奏会から早8ヶ月になろうとしておりますが、過去の記録や記憶をたぐりつつ、気長に執筆していきます。(気長すぎますね…。でも、気長に見守っていてください…。)

演奏会を開くにあたり、まずやることは「会場、人の確保」です。

以下、具体的に記載していきます。


会場の確保について

会場によりますが、使用する日から数カ月前〜1年前に予約可能になりますので、いつから予約可能かは、会場の連絡先に問い合わせのほど。また、選んだ日程如何では、抽選に当たらないと使用できないことも多々あります。事前に、複数の会場と日程の候補を上げておくのが良いと思います。

会場選定にあたっては、以下についてざっくり考えておくのが良いと思います。

  • 会場にお客さんを何人呼びたいか?
  • ホール代にいくら出せるか?
    …チケット有料の場合と無料の場合で違う場合がありますので、ホールに要確認。 また、演奏会費用はホール代だけではないので、ホール代が高い場合は、団員の負担を増やすか、他を安く済ますか…。(会計さんよろしく!)
  • (可能であれば)ステージの広さ
    …ホールの収容人数でほぼ決まるため、上の2つよりも優先度は若干落ちます。
    全部アカペラの曲で少人数あればあまり広くなくても良い(むしろ狭いほうが良いかも)ですが、ピアノを置くのであれば、人が立つ(山台[ひな壇]を組む)スペースに加えて、ピアノを置くスペースが要ります。
    更に演劇ステージを設けるのであれば、相応の広さが必要です。

人の確保について

歌い手はもちろん1人でも多いに越したことはありませんが、別途、裏方で動いてもらう人(お手伝いさん)の確保が必要です。

細かい作業の詰めは多少後でも良いので、ホール確保した段階で大まかな作業内容とその作業に必要な人員を割り出し、お手伝いさんの確保にかかりましょう。

以下、役割を挙げてみました。

  • ホワイエ[フロント]で作業&応対してくれる諸々の者
    …お客様にパンフレットを渡す人、(チケットの半券を回収する場合は)モギリ、当日券の販売員、団や個人への差し入れを受け取る人。
    恐らく、開場〜開演の時間帯に一番人が必要ですので、その時間帯に必要な人数を割り出せば、開場までの当日準備は十分回せると思います。
  • 影アナウンス(影アナ)
    …「第1ステージは、○×△□作詞…」って読むあの人です。
    歌い手の中で誰かが読む、としても良いですし、あえて影アナを置かずに舞台上で司会進行する、という手も有ります。
  • 当日ステマネ
    …ステマネ本人は歌い手を兼任するケースが多いですので、本番に裏で動いてもらう人を当日ステマネとして確保できるとよいです。必要に応じて、当日リハーサルの仕切りもお願いするとよいでしょう。 因みに、当日ステマネは作業柄、身内(団のOBOG、オンステしない団員等)のほうが事前打ち合わせもやりやすく、適任なのかな、といろいろな団を見て思いました。
    第2回演奏会では、オンステするステージの少ない団員(しかも練度の高い超ベテラン敏腕ステージマネージャー!!)に当日リハーサルの仕切りをお願いしました。私は当日リハ〜本番のタイムテーブルと流れを考え、その当日ステマネの方に伝えました。
  • (必要に応じて)カメラマン
    …本番のビデオを撮る人、リハーサル風景などの写真を撮ってまわる人を必要に応じて割り当て。リハーサル風景から撮っておくと、後々内輪で盛り上がるネタができるので、おすすめです。
  • (必要に応じて)予備人員
    …当日都合で来られなくなった人の代打です。
    あまり多いと演奏会予算を圧迫するので、保険として適当な人数を呼んでください(本演奏会では1名)。もちろん、予備人員含めて全員来た場合のシフトも考えておきましょう。

特に、人を確保する作業が一番期間と労力を要しますので、早めの着手を心がけましょう。

団員にツテというツテをあたってもらう、というのもありですし、団によっては渉外担当がいて、他団とのつながりでお手伝いさんを確保するケースもあるようです。また、一般団の場合、大学合唱団にコネクションがあれば、比較的お手伝いさんを確保しやすいです。

尚、謝礼については事前に合意しておきましょう。予算に応じて、全部お金で渡すか、一部はお金で渡し、+αはお金ではない何か(レセプション招待、CD贈呈等)…という手もありです。

以上、ここまでの作業については比較的大きな話なので、全体を巻き込み、合意を得ながら進める必要があります。

次回以降は個人で進める作業が多めになります。

それでは。



余談:団によって違うあれこれ

未経験者よりもなまじ経験を踏んでいる人のほうが引っかかりやすいあれこれを紹介します。

呼び方編

同じものを指していても、呼び方が団によってまちまちなので通じないことも…。

  • 『山台』組むのに何分かかる?」
    『山台』ですが、人や団によっては(ひょっとして地域によっては)『ひな壇』と言わないと通じないことも。
  • 『フロント』に3人お手伝いさんが欲しいんだけど。」
    『フロント』ですが、『ホワイエ』『ロビー』って言う人も…。
  • 『フォーメーション』を決めなあかん。」
    『フォーメーション』ですが、『オーダー』『並び』と言わないと通じないことも。
  • 「1ステは『巻いて』。」「2ステは『巻きますか』?」
    『巻く』ですが、「両端3人ちょっと『カーブさせて』」といったほうが伝わるのでしょうか。

役割、作業内容編

予め役割(役職)の名前と作業内容を把握&分担しておかないと、後日思いの他作業範囲が広かったことに気づき大変な目に合うことも…。(特に新しく入団した団では注意しておくべし…。)

合唱団なのか、吹奏楽団なのか、規模の大小によっても違いがあるようです。

  • ステマネの役割
    • パターン1:
      当日のタイムテーブル、ステージ構成、奏者の立ち位置、裏方の人員配置を考え、お手伝いさん確保をする or 指示をする人(第2回演奏会のステマネはパターン1でした。)
    • パターン2:
      別の誰かが作った進行表に対して時間通り進んでいるかを監視する人(いわゆるタイムキーパー)
    • パターン3:
      別の誰かが作った進行表をもとにリハーサルや本番を指示進行していく人(上では当日ステマネ、と書いています。)
  • リハーサルでやること
    演奏込みでステージを通すことをリハーサル、という団もあれば、演奏はほとんどせずに、団員や指揮者の動きを確認することをリハーサル、という団もあるようです。

by なごます 2017/01/12 




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